責任ある猫の飼い方
責任を持って猫を飼うということは、それなりの経済的負担を伴う。もし、あなたがこれらの費用を負担する立場にない、あるいは負担する意志がないのであれば、猫を飼わない方がよいかもしれない。予算が厳しくても、猫の楽しみを生活の中に取り入れるためなら、ある程度の犠牲を払っても構わないというのであれば、その夢を実現できるかもしれない。
良いお家に無料でお譲りします」という箱に入っているかわいい子猫や、あなたと一緒に家に帰りたいと懇願する人懐っこい野良猫を我慢するのは難しいですが、必要最低限のものを与える余裕がないのであれば、おそらくあなたは猫や子猫のために何もしていないでしょう。幸いなことに、猫への愛情が適切な世話をする手段をはるかに上回る場合、あなたには選択肢がある。
猫の基本的ニーズ
猫には一定の基本的なニーズがあり、それが路上で野良猫になっている猫と、責任ある世話をする人のいる家庭で飼われている猫との違いを分けることがよくある。これらのニーズには以下が含まれる：
購入できる最高品質のフード
一部の例外を除き、安全な屋内だけの環境
獣医師による避妊・去勢手術
獣医師によるワクチン接種
年1回の獣医師による健康診断
猫が病気になったときの緊急獣医療
これらの費用を用意できなければ、猫を飼うことはできない。
猫のケアにかかる費用
これらの費用は、場所、大きさ、年齢、猫の健康状態によって異なるため、あくまで一般的な目安ですが、かかる費用の目安にはなるでしょう：
高品質のフード：良質なキャットフードは月15ドルから30ドル。レストランで夕食を1回食べたら、もっとかかると考えてください。
トイレと砂：ゴミ箱は、6ドルからデラックスな自動掃除ボックスで500ドルで手に入ります。World's Best Cat Litterの14ポンド入りの袋は約17ドルで、定期的にすくうことで、猫1匹でほぼ2カ月持つはずです。自分用のお弁当1個分なら、もっと高いかもしれない。
避妊・去勢手術：アメリカには低料金の避妊・去勢手術クリニックがたくさんあり、去勢手術は50ドル以下、避妊手術は70ドル以下で受けられるかもしれない。民間の獣医師の場合、去勢手術に200ドル前後、避妊手術に400ドル以上かかることもある。この費用は、去勢していないオスのケンカによる膿瘍の治療費や、予期せぬ妊娠による母猫や生まれたばかりの子猫の堕胎・治療費に比べれば微々たるものだ。
中核となる予防接種：費用は、飼い猫の危険因子やお住まいの地域の狂犬病法によって異なります。避妊・去勢手術と同様、低料金のワクチン接種クリニックがたくさんあります。初年度の一連の予防接種には80～160ドルかかると思ってください。
年1回の獣医学的検査：歯科検診と血液検査を含む精密検査で100～200ドル。
緊急獣医療：これらの費用は、猫の年齢、全身状態、事故の起こりやすさによって異なるため、実際に見積もる方法はありません。動物医療保険に加入していれば、これらの費用を多少軽減することができる。保険に加入していない場合は、毎月少なくとも週に10ドルずつ、「獣医の緊急用資金」として積み立てておくか、1,000ドルから2,000ドルのクレジットカードを作り、猫の緊急時専用として引き出しにしまっておく。
大変な時
病気や配偶者の死、突然の収入減などで、愛猫にできるケアが極端に減ってしまうこともあるでしょう。猫の世話の費用で妥協できる部分を探ってみましょう：
猫の食費：確かに、経済状況が改善するまでは、最も安価な高級キャットフードを購入したり、ドライフードの大袋を購入したり、高級キャットフードを食料品店のブランドで補うなど、フードの選択は多少妥協できる。
猫砂の節約：ピュリナ社のレイナ・ブランドのような「チキン・クランブル」は、50ポンドの袋で10ドルから20ドル程度であり、一時的な砂の代用になる。また、一番大きな袋を購入することで、砂のコストを軽減することもできる。
獣医師に支払い条件を聞いてみる：緊急時の支払いを週払いや月払いにしてくれる獣医師もいます。後日小切手を発行することもできます（ただし、小切手がきちんと決済されることを確認してください）。
借りる：可能であれば、家族、友人、または地元の銀行から借りる。クレジットカードの保有者に限度額を一時的に上げてもらうが、翌月は少なくとも最低支払額を支払うようにする。Care Credit（米国およびカナダ）では、動物病院での緊急事態のためのローンを提供しています。
持ち物を質入れしたり売ったりする：家の中を見回して、手放すことができるものを確認し、庭先でのセールを開いたり、オンラインで品物を売ったりする。
獣医費用：若くて健康な猫の場合、年1回の健康診断の間隔を長くしている飼い主もいます。注：獣医師の治療については、常に獣医師のアドバイスに従うことをお勧めします。獣医師と以前から協力関係を築き、予算の制限を前もって明確に伝えておくことで、ペットのケア計画を立てる際に、獣医師がより協力してくれるようになります。これは、あらゆる面で責任ある介護者であることの重要性を強調しています。あなたは猫にそれ以上の借りはないのです。
無責任がもたらす悲劇的な代償
米国動物愛護協会（Humane Society of the United States）の推計によると、米国では毎年150万匹の犬猫が保護施設で安楽死させられている1。このような不必要な悲劇は、たとえ善意であったとしても、無責任な行動をとった人間に直接たどり着くことができる。
飼うよりボランティア
もしあなたが猫を愛しているが、責任ある世話をする余裕がないのであれば、他の猫を飼う代わりに、本当に無欲なことをして、シェルターでボランティアをしよう。ほとんどのシェルターはボランティアなしでは運営できないし、ボランティアはコンパニオンアニマルの生活の現実や無責任なペットの飼い方がもたらす結果をすぐに学ぶことができる。それは双方にとってメリットがある。あなたは罪悪感なく定期的に猫を飼うことができ、保護猫たちはあなたの愛情深い世話から恩恵を受ける。
